イメージや人種など

カントリーミュージックは日本では、一部の時代を除いてあまり人気がありませんでした。

カントリーミュージックが日本で人気が高かった時代は、ロカビリーが盛んな時代、ミッキー・カーチスや尾藤イサオが、日劇ウエスタンカーニバルでロカビリーをしていたころです。当時の日本人には、カントリーはロカビリーの一部だったようです。

ロカビリーそのものも、黒人音楽のロックンロールとカントリーミュージックを含む白人音楽のヒルビリーが融合して生まれた言葉です。そのため、日本でのカントリーミュージックの愛好家は、比較的熟年層に多くなっています。

ではアメリカ以外ではカントリーはどうなのかというと、アメリカと同じような歴史を持つ新世界、カナダやオーストラリアでは大変人気があります。ヨーロッパでは、カントリーのルーツミュージックを持つイギリスで非常に人気があります。

カントリーミュージックが日本で人気が出ない背景には、カントリーといえば田舎という、イメージや、カウボーイといった今や洗練されていない過去の遺物というイメージが根強く持たれていたからでしょう。

しかし、カントリーミュージックとは、要するに歴史を持たないアメリカという国に流入した様々な移民(特にイギリス、アイルランド系)たちが作りだした、アメリカ独自のお国の音楽という意味です。

カントリーミュージックはヨーロッパからの移民がもたらした民族音楽により形成されてきたため、長く白人のためだけの音楽であったといえます。

しかし、最近では、黒人やヒスパニック系のカントリーミュージシャンも多く見受けられるようになり、黒人はブルースやR&Bの要素を加えてみたり、ヒスパニック系はラテンのテイストを加えてみたりと、カントリーミュージックも極めて多様化しています。

2ビートでアコーステックギターやバンジョーの早引きをするカントリーミュージックの一般的なイメージはとっくの昔に崩壊していました。


色々なカントリー

アコーステックでヨーデルをベースに持つ独特な発生方法(ホントーキング唱法)による、伝統的なカントリーも未だ不滅ですが、最近のカントリーは、かつてのようにウッドベースやフィドル(バイオリン)、バンジョーを使ったものではなく、ロックバンドと同じエレクトリック楽器で演奏されるものがほとんどで、たまに居曲によってはフィドルが効果的に使われています。

歌詞も家族愛や自然の美しさ、またはブルーズのように労働の辛さ、ゴスペルのような宗教的なことについて歌われているのは以前とほとんど変わりませんが、THE BLACKSのように、まるでデスメタルのようなドロドロした歌詞のカントリーも存在します。